DaniKBB at NEARfest2006日記

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出発日6/22
(出発〜現地)
6/23
(プレデー)
6/24=本番日
(フェス1日目)
6/25
(フェス2日目)
6/26〜27
(現地〜帰国)


さていよいよ本番日。時差ボケが微妙に良い具合で進行していて、
あまり無理なく朝も起きれた。


今日は軽くマフィンとヨーグルトのみ。具は昨日と一緒(笑)。というかそれしかないし。

朝食後、準備をして会場に急行。朝の9時からサウンドチェックってすごいよなぁ。日本じゃ眠すぎる。。。。

ドラムのサウンドチェック中に速攻でMoog Voyagerの音色を作る高橋氏。
高橋氏の各種シンセに関する深い造詣とこだわりはこういうときには頼もしいばかり。

各楽器ずつサウンドチェックが進み、順調と思われたが、
キーボードの回線でトラブル発生。
多分サブミキサーからPAの回線付近で左右のレベルが揃わないという状態。
だいぶ困っていた様子なのでKBBからは「モノでもOKだよ」と言ったが、
スタッフ側の意地もあるらしく、頑張ってトラブルシューティングしてくれた(でも結果モノ(笑))。

そんなこんなで時間を食ってしまったので、
実際に曲を合わせられたのはたったの15分。

でも特に問題はないだろう、ということでリハ終了。
ドタバタにも慣れているKBBメンバーなのでこういうときは安心だ。

本番前の楽屋にて、「ま、いっちょやるかね!」というくつろぎモードのTsuboyさん。
2度目の海外ステージだと落ち着きもだいぶ違うかな。


本番3分前。観客は朝一番のステージと言うこともあり、若干空席も。
1200人の劇場で8割ぐらい、つまり1000人弱。ただ、本番が始まったら9割以上埋まっていた。

本番直前。主催者の一人がステージでNEARfest開催のご挨拶を子連れで(笑)。
そしてバンドを紹介されていざ出陣!
*Photo by Christine
フェスではほとんどのお客さんにとってKBBは初めてなので、
勢いのある代表曲を中心に元気な演奏!
(というか後でビデオを見たらほとんどの曲が妙に速かった(笑))
Tsuboyさんはワイヤレス持参で走り回るし、僕も10mのケーブルで走り回る。
ライブ後、お客さんに「キミもワイヤレスの方が良いね」とか言われるし。。。

お客さんは聞いているときはみんな座ってじっくりと聞くタイプ。
BajaProgはプログレファンと地元の普通のお客さんが半々で、ラテンの土地だから演奏中も騒いでるんだけど、
NEARfestはお客さんのほぼ全てが熱心なプログレファンなので、ずいぶんと雰囲気が違います。

1曲目、Discontinuous Spiralの終わったところで、まずまずのスタンディングオベーションを頂き、一安心。
ラストの前、Inner Flamesの後には大騒ぎの反応で、とにかく気持ちの良いステージでした。

無事本番も終わって、楽屋で一息ついたらロビーでサイン会。
*Photo by Christine
すごい行列。200人以上いたと思いますが何しろ数が多すぎて何回サインしたか覚えていません(笑)。
CDもすごい勢いで売れました。

次のバンドが始まる頃に一段落して、やっと昼食。

NEARfestの用意してくれたターキーサンドなどをパクパク。
(本当はビールが欲しかったけどガマン(笑)。。。。。。。。)
すると、なんと
*Photo By Christine
Rodger Dean氏登場!そう、あのYES等のジャケットイラストで有名な方です。
NEARfestのロゴも毎年デザインしているのでご来場。
一緒に昼食をとりながら少しお話ししたところ、なんと剣道二段だって!
日本に来たときに警察で習ったらしい。
雰囲気のどっしりした方で、「仙人」とKBB内では決めつける(笑)。
というか本当に剣道道場の師範でもおかしくない雰囲気。。。

ちなみにRodger氏に頂いた名刺はあのABWHのイラストが描かれていました。

さて、

こんな乗り物があったので慎重に乗り降りして(笑)、
バックステージに行くと、

こんな方が。クイズ「誰でしょう?」(答は翌日の日記に)・・・

共用の楽屋に楽器を置いておくのは不安なので、
とりあえずいったんホテルへ置きに行く。

さっそくバラバラにしてパッキング。お疲れさま〜。

会場に戻ると、こんなでっかいバスが!

なんと、今日のトリ、Ozric Tentaclesメンバーが乗ってきたらしい。スゲェ〜。

会場ではCDの販売をしてから

対決!(スターウォーズのアレです)・・・なにやってんだか(笑)


カナダの「FM」。キーボードの人はベースに、
バイオリンの人はFirebirdのミニギターに持ち替えたりでなかなか忙しそうだ。
(Tsuboyさんが言うには、ミニギターは弦のテンション等の関係で、
 バイオリニストが弾くのにちょうど良いかもとのこと)

で、僕は抜け出して会場周りの街をちょっと観光。

会場隣の建物。いかにも大学の施設、というのどかさ。


坂の街の住宅街。一軒一軒の家が風情がある。


普通の家の玄関先に、大きなバーベキューコンロがあるのがアメリカ、って感じです。


教会を見つけたので、入ってみたらちょうどミサをやっていた。密かに潜入(笑)。(←教会は礼儀をわきまえれば入れます)
賛美歌が響き渡る・・・美しい!右の写真はすぐ近くにあった別の教会。

イタリアの教会などはいつでも出入り自由な感じがあるけど
こっちはどうなんだろう?
何軒か見たけどBethlehemではミサ以外の時は鍵が閉まっていることが多いような・・・


町中の交差点にあった何百人もの名前が刻まれた石碑。
DEDICATED TO THE HEROS OF WORLD WAR IIと書いてある。
この町だけでこれだけの方が亡くなったと言うことか・・・


路上のパーキングメータは1時間50セント。しかも、どこに行ってもいっぱいある。
日本もこれぐらいならば、みんな違法駐車なんてしないのにね。


酒屋さん。価格は日本とほぼ変わらないか、日本のディスカウント酒屋よりちょっと高い。
しかし、ちょっと珍しいモノも。。。Jack Daniel'sのスイカカクテルとかワイルドベリーカクテル、
absoluteウォッカも、PEPPERとかCITRONは日本でもあるけど、ラズベリーは見たことがない。。。

さて、今夜の夕食は会場近くのインド料理屋さん(近隣では美味しくて有名だとか)を
日本から来ていたプログレ伝道師の上田ご夫妻が予約して下さっていたので堪能。

(左)バイキング形式のインド料理。日本の同様のインド料理屋さんよりも本格的。お米は長粒種だし、
   各種カレーも良い意味で「アメリカナイズ」されていない。
(右)ペンシルバニアの地ビール、Yuengling。LAGERとは言っても若干イギリスのエールの様な濃さ。
   このビールが美味しいという話題が初日移動の車内で出たときに、「インリンってどういう意味?」と
   真剣に菅野さんに聞かれたのだが。。。。答えに窮しました(笑)。


(左)お食事中の増田さんと上田夫妻。
(右)付いてきたデザート。ライスプディングとシロップ漬けのドーナツの様な揚げ菓子。どちらも激甘。
   みんな手をつけない・・・(笑)。僕もさすがに半分ぐらいで撃沈。でもライスプディングは「アリ!」でした。

デザートは甘すぎましたがお料理はとてもGood!!連日アメリカンな揚げ物&肉&小麦粉で
「いっぱいいっぱい」になっていたのをここで若干リセット。
美味しいという評判がすごいのか、お店のほとんどのお客さんはNEARfestのお客さん。
ここでもレストラン内で「KBB!Yeah!」と騒がれる。というかこのあと街に出ても車から「Hey!KBB!」と叫ばれる始末(笑)。

そうそう、この辺(ペンシルバニア?それともアメリカ?)では、
飲食店でもアルコールの販売が許可制らしく、しかも結構な割合で許可が取れていない店が多いとのこと。
で、そういうお店では、「基本的にアルコール持込無料&それがあたりまえ」なんですね。
だから上記のビールも、上田ご夫妻がお向かいの酒屋などで調達してきたものです。(ありがとうございます!)
面白いシステムですね。

日本でお酒を持ち込んで成立するのは、
一部の高級なレストランでこだわりのワインを持ち込む方法(持込料もしくは他の形でのお礼が必要)ぐらいしかないと
思っていたのですが。。。
ということは、「日本でファーストフードにビール持ち込んで飲み食いする」というのはアリなのか(笑)?(違うか。。。)
僕だったら「料理は美味しいのにお酒メニューが充実していないお店」に高めの酒を持ち込んでしまいそうです。
(日本ではそんなお店はちゃんと良い酒も用意しているので現実味無いなぁ。。。)
(昔は売っていましたが)ケンタッキーなんてビール欲しいよね(笑)。

さてさて、会場に戻って、Ozric Tentaclesを観戦。

なんだかベーシストはキーボードの真裏に隠れちゃってて、なんでそんなとこで弾いてんの?という感じなのだが、
これがものすごい!!!
2時間以上のステージを、すごいアップテンポかつ緻密なウラウラの複雑な変拍子なのに
「これでもかッ!」って精度でドラムンベースしてるんですよ。
パット聞いたらトランステクノとか。。。そんな感じなんだけどそれが完全に人力。
でもあまりにトランス過ぎて、ちょっと疲れている人なら心地よい眠りに。。。ってぐらいビートが一致している。
しかもプロジェクターの映像と、照明がすごく良い具合にトランス状態へ。。。
Tsuboyさん曰く「見て良し・聞いて良し・寝て良し」。。。うーん、その通り!

あまりに面白くて、客席に菅野さんを「すごいリズム体ですよ!」と呼びに言ったら案の定眠りに落ちていた。。。
で、バックステージに連れて行くともう「目が点」なドラムとベース。(楽器やっている人にだけの面白さかな?)
この時点で納得。
「ああ、ドラムとベースはこれぐらい至近距離じゃないと、この高密度なグルーヴは合わせられないのね!」

と言うわけで、とても生演奏とは思えないヘンテコですごいステージを見てお腹いっぱい。

さぁ、今日のメニューは終了なので宿に戻りましょう!

街の夜景は蛍光灯も水銀灯も無く、紅い色。大好き。。。。
煉瓦の色、紅い照明、全ての発色が暖かい風景・・・ヨーロッパの歴史ある町並みを彷彿とさせる景色に、
Key高橋氏は今回の旅で
「僕の嫌いじゃないアメリカを発見した(=日本と代わり映えしない風景ではなくて、歴史と情緒のある街並みだ!)」
と言うことを言ってました。
僕もその通り。正直、日本の青白い夜景はキライ。。。。
美しいBethlehemの街に来れたことに感謝。

宿に着いたら、一息ついて、

昨日、Bethlehemの地元ワイナリー直営店を発見して、こっそり(笑)買っておいた、
スパークリングワイン(きちんとしたシャンパン方式だ!)で乾杯!なかなか美味しかった!
で、ライブのビデをを見ながら反省会。というかどの曲も速い(笑)。でもなかなか勢いがあって良いかな・・・

というわけで長い長い、勝負の一日が終了!
お疲れさまでした〜〜〜〜!

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