DaniKBB at NEARfest2006日記

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出発日6/22
(出発〜現地)
6/23
(プレデー)
6/24=本番日
(フェス1日目)
6/25
(フェス2日目)
6/26〜27
(現地〜帰国)
この日記中の*以外の写真は(c)Daniによるものです。

さて、KBBにとっては二度目の海外公演となるNEARfest2006が
あっという間に来てしまいました。

今回のフェスティバル、NEARfestはアメリカ東海岸の
小さな街、
Bethlehem(ベツレヘム)と言うところで行われます。


ニューヨークとワシントンDCのちょうど中間ぐらいの場所。ペンシルバニア州ですね。

フェス自体は数年前まで世界最大のプログレフェスだったと言うこともあり、
1000人規模のホールを貸し切って二日半行われるとのこと。
(数年前は2000人規模のフェスだったらしいのですが運営の都合上若干規模縮小した模様。
 で現在は、メキシコで行われるBajaProgが事実上世界最大のプログレフェスとなっているわけです)

そういえば最近はこの手のジャンルはプログレッシブロックとは言わずに、
「ART ROCK」という呼称が定着しているらしい。微妙にジャンルを限定しなくてよい、
美味しい呼称だなぁ、と思うのは私だけでしょうか(笑)。
(NEARfest=North East Art Rock Festival)
一昨年KBBで、今年interpose+で参戦したBajaProgも、最近はART Rock Festivalと書いてありました。


さてさて、海外ツアーも2度目のKBB+レーベル担当の計5人、
もう微妙に慣れたもので、「成田
第一ターミナル北に14:00集合ね〜。」で苦もなく集まり、
(各自勝手に電車やら車やらで集合)
無事チェックイン。
ちなみに私は最寄り駅から、普通にJRで参上。総武線の快速とかを乗り継いでいくと
なぜか成田エクスプレスよりも早く着く(笑)。しかもお値段半額。

そうそう、錦糸町から成田空港行きの快速に乗ったら、
なんと目の前に古い仕事仲間(というかミュージシャン仲間)の知り合いが
スーツケースを持って立っている。お互いびっくりして話すと、
どうも彼は今やっている家具関係の仕事で、ニューヨークに1週間行くらしい。
彼には年に一回だけ一緒にやっている夏の花火大会の仕事でちょうど今朝、
何ヶ月ぶりかにメールをしたところ。彼曰く「ちょうど今返事のメールしたところだよ!」って。
偶然ってあるもんですな。


そんなこんなで成田に無事到着、全員集合時間+-10分前後(笑)で落ち合い、カウンターで荷物を預ける。
その前にごく一部で「酒」「ケーブル」「印刷物」「ドル」などの物々交換が極秘裏に
行われたらしい。

さて、メンバー4人とも預け入れるスーツケースには楽器やらシールドケーブルやら、
怪しいモノがたんまりと入っているのに、珍しく誰も「開けて見せろ!」を
されずにスルーパス。ちょっとびっくりしました。

フライトは15:55なのでそんなに時間もなく、ちょっとだけ成田の売店を見たりしていたら
すぐに搭乗時間という感じで、

今回利用のノースウェスト便に乗り込むことに。

ノースウェストは2月からアルコール有料。
KBBメンバーは某弦楽器の人以外、結構飲む人たちなのでこの対策に苦慮の結果、
各自こそこそといろんなモノを持ち込んでいる様子。
(本来は機内に持ち込んで飲むのはイケナイらしい。商売上の理由かと思ったけど
 「機内乗務員が客の酔っぱらい具合を判断できないから」という保安上の理由もあるのかな)
僕はKey高橋さんとトレード(笑)した小さな赤ワインボトルと、
売店で買ったビール、焼酎など。。。(洋酒を免税店で買おうと思ったら高級品しかなくって・・・)

で、出発〜!
僕はWebで座席変更をしてKey高橋さんのお隣。
プロジェクターの目の前の席で仲良く酔っぱらうことに>(理由:足が伸ばせる(笑))

飛び立ってから結構長い間気流が安定せず、1時間半ぐらい後にやっと機内サービス。
さて恒例の機内食です。

  親子丼 or ベジタブルグリーンカレー

ううう〜〜〜む、コリャ微妙〜!と思いつつも、親子丼はハズす可能性が高い!というわけで
高橋さんも同意見の下にカレーを選択。
お互いそれぞれのツアー仕事(高橋さん→キーボーディスト、私→PA屋)
として全国各地の市民会館などで食事をした経験上、
「どこでも無難に食べれて美味しいのはカレーだ!」
という消去法な思考回路。

結果:予想通りの感じで可もなく不可もなく。
他には鳥の唐揚げ、サラダ、パン、チョコケーキなど。
まあちょっとスパイシーさが足りないので、高橋さんは食べ終わった後で「あ、この胡椒かければよかった!」などと
言っておりました。

そういえば離陸からずっと、

こんな画面がプロジェクターで映されていたのですが、
途中でLinuxの起動画面(しかもFile not Foundとかでエラーになってるし)になった。
そのせいか知らないけど、本来提供されるはずの機内の映画がはじまったのは搭乗後4時間以上経ってから。。。
固まってたのかね〜。しかも映画の音が聞こえないし。

僕たちの座った席は、Seatguruなどによると、「注意:快適」という両方の意見がある微妙な席。
「足は伸ばせるけど、テーブルはイスから出すヤツだし、子供連れが乗ることが多い」だそうだ。
なるほど、二つ隣には、たぶん3ヶ月ぐらいの赤ちゃん連れの母親さん。
この席って、座席の前にベビーベッドを取り付けられるのね。ふむふむ。

普通の若い人だとシンドイ席かも知れないけど、この2人はただいま育児真っ最中のパパですので
子供の泣き声などは慣れたもの。それよりも足が伸ばせるというメリットだけで非常に快適です。

そんなこんなで酔っぱらいながら、なんと11時間以上の長いフライトtoデトロイト。
(デトロイトからフェイラデルフィア空港へトランジット予定)
寝れるかな〜?いつもながら寝るの苦手なんだよな。。。。

毎回アメリカ路線では経験するんだけど、ちょうど日付変更線の辺りでは結構揺れる。
今回もシートベルト着用サインが出て、まあまあ揺れていた。
飛行機苦手なDrums菅野さんは大丈夫だろうか?離れた席なので様子が判らない。
(前回のBajaProgの時に実は飛行機が大の苦手と言うことが判明。しばらく内緒にしていたんだけど
 最近、本人はBlog上で暴露していたので公然のネタに(笑)。)
まあ、最近は飛行機嫌いを克服するために自ら「航空機マニア」になってるらしいので
多少の揺れは大丈夫、と言うことを理屈では(笑)解っているはず、などと思いながら。。。


・・・こそこそと飲みまくったおかげで珍しく3時間ぐらい寝れた。
起きてちょっとすると朝ご飯。
焼きそばorほうれん草のキッシュ。
朝食に焼きそばってどうよ(笑)?と思い、キッシュを選択。

やはりそう外れることもなく完食。
だいぶ機内食のチョイスが上手くなってきたようです。。。
とりあえず行きの便で判ったこと。
「ノースウェストの機内食に付いているパンとかケーキはあまり甘すぎない」
アメリカンとかユナイテッドはめちゃくちゃ甘かったのでちょっと嬉しい。

この朝食は日本時間で深夜2時、デトロイト現地時間だとお昼の13時。
 「いやー、朝まで飲んで帰って寝たら3時間で起きちゃったんだよね。
  でももう昼だし、飯でも食ってレコーディングに行かなくちゃ。。。」
ぐらいの気持ちで自分の身体を騙してみよう。

あと1時間ぐらいでデトロイトに着くのかな?

といってる間に着きました。
機内のビデオが不調だったお詫びに、なんか色々書いてあるクーポンをもらった。
10$分のテレホンカードとか2000マイル or 10$分の空港での食事などが選べる。
でもこれ期限が5/31ってなってるよ(笑)。使えるのかな〜?

着いてすぐに、「歩く歩道」に乗ってみると

こんな風に、歩く側と立ち止まる側が書いてある。
(WALK側に立っているのは、まだコレに気づいていないTsuboyさん)
普段東京で暮らしてるから左側に立っちゃうんだよね〜。
デトロイトは大阪仕様なのか。。。

まずは、入国審査。
嘘くさくないように適度に答える(笑)。
「カンコー?」
   「Yes」
「どこに行くんだ?」
   「Bethlehemだ」
「友達がいるのか?」
   「いる」
「ガールフレンドか?」
   「違う(笑)」
「日本での仕事はなんだ?」
   「サウンドエンジニアだ」
「Bethlehemに何しに行くんだ?」
   「コンサートに行くんだ」
「何のコンサートだ?」
   「NEARfestだ。」
「誰が出るんだ?
   「キース・エマーソンとかデニスチェンバースだ。」
「???ふーん」(知らないんだな(笑)
「サウンドボードを操作しに行くのか?」
   「(仕事と疑っているな。しまった。。。)いや、聴きに行くだけだ」
「そうか。友達の仕事はなんだ」
   「学生だ」
「どこの学生だ?」
   「Lehigh Universityだ(今回の会場は大学の敷地内にある。調べておいて良かった)」
というぐらいまで話してやっと解放。結構めんどくさいなぁ。
こんなに色々聞かれると思わなかった。。。

さて、荷物も無事受け取り、今度は国内線に乗るための再度セキュリティーチェック。
今回はTsuboyさんがひっかかった。カバンにノートPCを入れたままだったかららしい。
春、BajaProgに行ったときには靴まで脱がされたが、
今回はそんなこともなかった。若干セキュリティーが緩くなっている印象。

さあ、やっと国内線の出発ロビーに到着。
と思ったら、なんかロビー内を電車が走っている!

カワイイ赤い電車。
ロビーがものすごい横に長く、全長で1.5kmぐらいありそうなので電車があるのだろう。

3分おきぐらいに来る無人の電車。

搭乗口までは周りのお店を見ながら歩いてしまったので
別に乗らなくても良かったんだけど、せっかくだから乗って遊んでみた。


ウロウロしてると、スティーヴィー・ワンダーの曲をガンガン流している「MOTOWNグッズ」のお店発見。

そう、デトロイトはMOTOWNの街。
他にも、GM(General Motors)やPGA(プロゴルフ協会)のグッズショップなどもありました。

僕が遊んでいる最中、ちょうどこの時間はワールドカップの日本vsブラジル戦だったので
Key高橋さんはお店のテレビで観戦してた模様。しかし、

あ〜〜〜あ、と言う表情で席を立つ高橋さん(笑)。

そうしているうちに搭乗時間。
100人乗りぐらいの、DC9に乗り込む。後ろから2列目の席だったが、

エンジンの真横。超ウルサイ〜!
ノースウェストのハブ空港として機能しているデトロイトは、
きっとかなり過密なスケジュールで多数の飛行機が離着陸するのだろう。
そのせいか、地上を走っては止まって・・・を繰り返して、
結局乗ってから飛ぶまでに30分ぐらいかかった。
公園の滑り台を順番に待っている子供みたいに、いろんな飛行機が何機も
列を成して滑走路に並んでいる状態。

デトロイト→フィラデルフィアは、1h50minと航空券に書いてあったけど、
実際飛んでいるのは1時間ぐらいで、あとはこういう時間が長いのでした。


離陸してすぐに、「あれ?海?」・・・・あっ、五大湖のはじっこだ!
これだけデカイと、本当に海に見える。

さてさて、菅野さんが怖がるほどの(笑)揺れもなく、
あっという間にフィラデルフィアに到着〜!

着陸の瞬間。フラップ全開!

成田から約15時間、やっとこさ到着。。。そりゃもう、

ヘロヘロです。。。


もう怖くないでちゅよ〜(笑)。

ふと外を見ると、ちょうど僕のベース入りケースが出てきたところ。

おーい、投げるな〜〜〜!!!!!
そのガタイだから重くないとは思うが、頼むからガンガン投げるのはやめてくれ〜〜!


アメリカ東部は鉄道が発達していると聞いてはいましたが、
ちゃんと空港に線路がある!というのになんだか驚く。


全員荷物も一応無事の様子。。。
無くならなくてよかったね。

そうしたらすぐにNEARfestの送迎ワゴンが来ていたので乗り込んで、
高速道路でBethlehemへ移動。

1時間ちょっとでホテルに到着!
いや〜、長い道のりでした。
日本の自宅を出発してからほぼ24時間。
車移動が少ない分、飛行機が長いと言うことで、
結局メキシコに行くのとそう変わらない。。。

ちなみにこんな車、12人乗りのでっかいワゴン。
主催がレンタルしてくれていて、運転手つき。
実は上の写真は、ホテルに着いた直後にエンジンがかからなくなって放置されている状態。。。。
スタッフが「こっちは金払ってるんだ、オラァ(訳:Tsuboy)」と電話をしていた。


ホテルは「Comfort Suite Hotel」という名前で、全室ぷちスイートルームみたいな作り。
なかなかキレイでちょっと贅沢な感じだ。いえ〜い。

とりあえず荷物の中身が壊れてないかだけチェックして、すぐに食事に行くことに。

ロビーに行くとリチャード・シンクレア(中央右)が。。。
本当にこの人には何度も会うなぁ。今回はハットフィールドでのご出演。

さて、レンタカーが壊れてしまったので別のスタッフの車で
Bethlehemの中心街に向かうことに。

座席の無い後部トランクルームにザコ座り。
なんだかバンドで海外に来る度にこういう乗り方ばっかりしてるような・・・(笑)


Bethlehemで唯一の、いろんなビールを自家醸造している「BrewWorks」というバーで食事。
店内に大きなタンクがあって、すごく良い雰囲気!
それに、NEARfest期間中はオリジナルのビールもある。

食べ物は、「ビールにはコレッ!」と言わんばかりのアメリカンな物がいっぱい。
オニオンリング(中央)、フレンチフライ(奧)、
右側に2皿あるのはトルティーヤみたいな皮にいろんなディップが付いてくる。
手前はオリーブの実や、アーティチョーク、サルサソース、
地元のTraditinalなディップ(色々混ざっていてなんだかよくわからなかった)。
奥の方はロブスターのディップ(すごい美味しい!)。

どれもこれも、いわゆる「大味なアメリカン」ではなくて繊細な味ですごく美味しい。
良い意味で予想を裏切られる。
ただし、やはり量は多いし、油は結構ギトギトだ。。。食べきれない。

ここではKBBメンバーは二手に分かれて別テーブル。
僕とKey高橋さんはNEARfestのスタッフと。
スタッフの一人はキーボーディストでプログレマニアらしく、
高橋さんとマニアックに盛り上がっている。

Tsuboy・菅野組は、KBBの次に出演するRiversideというバンドのテーブルへ。
(こっちではハンバーガーを食べてたらしい。OldFashonedなバーガーで、美味いけど量が多かったとのこと)

Riversideのドラマーさんはとてもガタイが良いスキンヘッドで、しかも声が高いらしく、
Tsuboyさんがこそこそと「安田大サーカスのクロちゃん」と命名(笑)。

結局2時間ぐらい飲み食いして(大して飲んでないけど、旅疲れでもうヘロヘロ)、宿へ戻る。

なんと、おみやげビール1ガロンが8$+瓶代3$。
宿で飲むためにNEARfestビールを2本買って帰る。
このビールはとても美味しい!ALEタイプなんだけど、
バスとかよりも濃くて、アンカースティームに近い感じ。

さあ、宿に戻ったらまずは

ベースを組み立てて、異常がないことを確認。これで一安心。
この時点で深夜2時。

おやすみなさい〜。
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